内臓の感受性

内臓の感受性

i 2018年7月3日 コメント数:0 by

東京藝術大学では、
体育の授業は1年しかないそうです。

その1年では
東京芸術大学名誉教授
野口三千三先生による

野口こんにゃく体操”とか、
”はらわたをつかませる”講義だそう。

 

なぜなら、

 

内臓の感受性が鈍いと、
心のこもった絵も描けないし
歌もうたえない。

これは、
技術以前の
ひとつの哲学だと言います。

 

生きること
すべてに関係しそうですね。

 

私たちのからだは
革袋に入った液体であるという。

容器がしなやかになれば、

中身はその時々の形でつねに
地球の中心に結ばれ、
ひとつの天体と化す。

解剖学的には、
袋が体壁系で
液体が内臓系。

 

体壁系がつっぱっていれば、
内臓の感受性は鈍く、
絵筆も楽器もまるで動きがとれない。

 

どんな仕事も家庭も趣味も人間関係も

”内臓の感受性”が

本質を読み取り、
表現していくセンスとなります。

 

おなかはカタくなっていませんか?

 

 

ヨガにおいても
とても共感できる野口体操の考え方。

 

『生体は流体であり、
皮膚という伸び縮み自由な
生きている袋のなかに
液体(体液)が満ちていて、

そのなかに
脳も筋肉も骨も浮かんでいる
というイメージが、
野口体操の基本的な身体観をなしている。

自然な動きを目指し、
動きの技巧性を退けつつ、
どういうふうに動くかは
体に決めてもらう。』

 

~自然に貞(き)く
からだに貞(き)く~

 

『人間の外側から何かを付け加えたり、
取り除いたりするのではなく、

人間の一生における可能性の
すべての種・芽は、
現在の自分のなかに存在する

と考え、

自分自身のからだの動きを
手がかりとして、
自分も含めて誰も気付いていない
無限の可能性を見つけ育てる野口体操。

 

柔らかさとは、変化の可能性の豊かさ
(野口語録)

 

力を抜き・感覚をひらく具体的な方法で、
力まず・焦らず・他人と比較せず、
生きものとしての瑞々しさを取り戻す野口哲学。

柔らかくほぐれたからだに出会うことは、
「身体と意識」が、
丁度良い関係を見つけていく条件としてキーポイントになります。

そこから本当の力が育ちます。

 

無理をしなければ無理ができる
(野口語録)

 

頑張りをすて、
体の力を抜き
重さに任せることによって生まれる、
ゆらゆらと揺れる気持ちのいいを動き。

辛い訓練に耐え努力・
我慢して強くなろうとする在り方はとりません。

自分にとって楽な在り方を見つけようとする姿勢を大事にします。

人間にとっての本当の「力」とは、
感覚が豊かであること、
体のなかの微妙な差異を感じとることができること。

 

 

最小限のエネルギーで、
よりよい動きの在り方を見つけていく。

現代人が筋肉を過信し、
筋肉に頼りすぎて生きていることによって失ってしまった
生きものとしての‘原初感覚’を取り戻したいのです。

すべての動きを
力によって強引に解決しようとする
ガンバリズムから卒業したいのです。

意識も筋肉も大事だからこそ
無駄使いはしない、
という姿勢。

余分な力が抜け、
体がほぐれたとき
いちばん楽な在り方を、
まるごとの体が見つけてくれます。

 

 

からだは、いちばん身近な”自然”

他人とむやみに比較せず、
今、ここにある
自分自身の体を痛めつけず、
けなさず、
やさしさをもって行っていきたいのです。

まずは中身の変化を大事にします。

形は中身の変化の現われです。

結果として生まれてくるものです。

じっくり時間をかけて
中身の変化を感じ取る「感覚」を育てたいのです。

 

…HPより抜粋

 

 

 

***************

気付いたら大きく「自分」が変わっていました。

そのことを一番実感したのは「野口体操」でした。

野口体操を学んでから、
子どもと思いっきり遊んでも疲れなくなったのです。

トラブル系の子どもと関わってもイライラしなくなりました。

からだを緩めることが出来るようになったので
「疲れ」が溜まらなくなったからなのでしょう。

「緊張」を「集中」に変えることも出来るようになってきました。

言葉では説明出来ないのですが、
心とからだがつながると、
それだけですごく気持ちがいいのです。

ただ立っているだけでも
気持ちがいいのです。

そして、
その「心とからだがつながる」という感覚が分かってくると、
風や、光や、山ともつながることが出来るような感覚も感じることが出来るようになりました。

それと「意識の使い方」も学びました。

意識の使い方が変わると、
自分が「自分」の主人公になることが出来るのです。

 

「からだが変われば心も変わるのです」より抜粋

 

******************

 

カラダを信頼してあげること

その愛と優しさの意識が

緊張から解放され、

”内臓の感受性”

はどんどん自然なものと調和していく。

 

おなかはカタくなっていませんか?

 

 

 

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