先日配信されましたLealtaの記事「ゆらぎの中で生きる」http://lealta.jp/swaying/
この記事の中で「わたしもOK!あなたもOK!」という表現を使用しました。
これは心理学で”交流分析”というアメリカの精神科医エリックバーンによって提唱された性格理論で説明されています。
「OK」とは交流分析の用語で、幼少期に親との間で体験した交流をもとに、自分と他人についてどう感じ、どんな価値づけを行ったかという結論を人生態度(基本的構え)と呼び、その内容が肯定的な場合を「OK」、否定的な場合を「OKでない」と表現します。
あなたは次の4つのタイプで、どの傾向が強いでしょうか?また、あなたの大切な人たちはどう当てはまるでしょうか?
①私はOKでない。他人はOKである。(自己否定・他者肯定)
交流の回避=自己軽視、他人恐怖、劣等感、うつ反応、コンプレックス
劣等感に悩んだり、ゆううつになりやすい人がとる構え。自己卑下の気持ちや消極的な態度のために、自分をOKであると自認する人々と共にいることが苦痛になり、なかなか親密な関係を結ぶことができません。そこで、親しくなるのを回避して孤立し、ゆううつになったり、後悔したりすることが少なくありません。他の行動パターンとしては、他人の中に不快な感情(イライラ、怒り)を挑発することによって、自分がOKでないことを相手に確認させることがあります。“憎まれっ子”的な存在がこの例です。また、この他に、自分の安心感を求める手段として、権威的で支配的な人を求めて生きる人もあります。頼りになる人を見つけ、その人の指示通りに動き、終始、従順な態度で忠誠を尽くす(依存、寄生)
②私はOKである。他人はOKでない。(自己肯定・他者否定)
排他主義=強い自己愛、野心家、独善、妨害、非行、犯罪
支配的で疑い深い人のとりやすい構え。自分に合わないものを排除しようとする傾向があり、自分の利益にならないと思うと捨てる冷たいところがある。周りは自分の思うように動くはずだという考えがある。また、相手をOKでないとみなして、押しつけがましい援助をする人もいます。子供や家族を無知だとあざ笑ったり、顧客や同僚の欠点を取り上げたりする人にこの構えが見られます。自分の内部を見ることを拒否し、都合の悪いことが起こると、すぐに相手のせいにしたり責任転嫁する傾向がある。
③私はOKでない。他人もOKでない。(自他否定)
拒絶・閉鎖=基本的不信感、虚無主義、放棄・絶望、精神病・自殺
人生は無価値なもので何もよいことはないと感じる。他人から与えられる愛情や注目を拒否し、自分のカラに閉じこもって、他人と交流するのをやめてしまいます。人生のごく早期に親子の間で形成されるべき基本的な信頼感に大きな欠陥ができてしまったために、その影響が後の人生にまで響き、根深い不信感や虚無感としてあらわれたり、よい人間関係を破壊したりするのです。この構えをとる人の中には、愛を求める欲求が特に強いために、相手が自分を引き続き愛してくれているかどうかをいつも確かめておかないと安心していられない人がいます。しかし、まだ正しく人を愛するすべを身につけていないため、かえって相手の拒絶を招くようなことばかりをしてしまう。
④私はOKである。他人もOKである。(自他肯定)
自他の調和・共存=真の人間尊重、協力関係、平和主義、真の自己実現
この構えで生きる人は、人間同士としての共感に支えられた、血の通った交流を行うことができます。この理想的な構えに基づく人間関係は、親密で直接的で、互いに相手に対して純粋な配慮をおこなう関係。自分の利益のために他人を支配したり利用したりするような人間関係ではありません。見せかけの仮面を維持するために、多大なエネルギーを費やして演出するようなこともありません。このような構えに至るまでには、個人が様々な方法で自己訓練することによって、より良く、早く体得することができる性質のものなのです。
そして、上記の基本的構えの原因として考えられる…
コミュニケーションにおいて人の存在や価値を認めるための言語(バーバル)・非言語(ノンバーバル)の交流をストロークと言います。
【プラスのストローク=快】なでる、握手する、抱きしめる、おんぶする、ほおずりする、背中をさする、誉める、微笑む、名前を呼ぶ、あいさつ、話しかける、認める、うなずく、よく聴く、肯定する、尊重する、励ます、お礼を言う
【マイナスのストローク=不快】殴る、つねる、蹴飛ばす、たたく、見ない、聞かない、話しかけない、否定する、批判する、与えない、押さえつける、悪口、罵倒、嘲笑、皮肉、文句、無視、指摘、非難、怒る、叱る
①プラスの無条件ストローク
”あなた”という存在が愛おしい、何があっても”かけがえのない存在”として愛情を感じる、「○○ちゃん好きよ」「誰がなんと言ったって、あなたを信じてますよ」「~が出来なかったとしても、大事な人ですよ」など…
②プラスの条件つきストローク
報酬、条件つき、~やったら~してあげる、「~したから、ごちそうしてあげる/買ってあげる」「~してくれるから好きだよ」など…
③マイナスの条件つきストローク
~したからあげない、~だからダメよ、「~しないなら嫌い」「~しないからダメなのよ」「~だからイヤなの」「~するから嫌い」など…
④マイナスの無条件ストローク
存在を否定(存在することが迷惑だと感じさせてしまう)、見たくない、腹立つ、「なんの良いところもない」「生まれてこなかったほうが良かった」「死んじゃえ」「出ていけ」など…
人生早期に「プラスの無条件ストローク」をいかにたくさんもらうかが、特に重要なのです。それが不足することによって人生態度(基本的構え)がゆがむのです。
「プラスの無条件ストローク」をたくさんもらっていると、その後のいかなる条件ストロークにも耐えられるようになります。
そして、ストロークには法則があるのです。
【その1】人はプラスのストロークが不足すると、マイナスのストロークを求めて行動するものです。最後に嫌な気持ちになるようなコミュニケーションは否定的ストロークのやりとりが習慣化したものと考えます。
否定的ストロークの交換が続くと当然、否定的自己像が出来上がり、「私はOKでない」という否定的構えを確認することで安心感を覚えてしまって、さらなる否定的ストロークの習慣を繰り返すことになる。
また、否定的ストロークが外界に投影されると「相手が悪い」という”他者否定=他人はOKではない”の構えを証明したがるコミュニケーションをする傾向があります。
【その2】人は肯定的ストロークを受けたことへの反応として、変化・成長する。
もし、不毛なコミュニケーションを改善したいと思うのなら、ひたすらプラスのストロークを与え、無条件の肯定的尊重を意識した”大人の自我状態”を育てることです。そうすれば、”わたしもOK!あなたもOK!!”に変化していきます。
子供、家族、友達、仲間に対して今日からコレですね↓↓↓↓↓↓ 愛は地球を救う☆
【プラスのストローク=快】なでる、握手する、抱きしめる、おんぶする、ほおずりする、背中をさする、誉める、微笑む、名前を呼ぶ、あいさつ、話しかける、認める、うなずく、よく聴く、肯定する、尊重する、励ます、お礼を言う
Comments
atsuyuki
2014年7月12日 at 8:48 AM記事を読んで、「シャンパンタワー」の話を思い出しました。
他人を愛するために、まず自分を愛することから始めてみます。
akko
2014年7月12日 at 8:39 PM先日はアシュタンガヨガ・ベーシックのクラスにご参加ありがとうございました!
ひとつひとつのお話を心にとめてくれ、そしてそれをつなげて考えることが出来るのはとても素晴らしいですね。
ヨガの練習を通して、より自分の中心を磨いていってくださいね☆